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俺の話しを聞けVol11 吉田昌郎という人物
 
 今回の原発事故では、まことにいろいろなドラマが展開される。震災後2か月以上経っても、なかなか復興の先が
 見えない原因が原発の存在だが、ようやく復興支援の会議が始まるという時に、何が嬉しいのか野党が震災直後の政府。
 東電の対応を指摘。炉心の溶融を抑えるための冷却手段がなくなったための海水注入の作業内容に55分間の中断が
 あったと指摘。「それはだれの責任だ!?」と大騒ぎ。この中断したかしないかは、原発のその後にとっては、そもそも
 負け試合で、1対2で負けるのか0対10で負けたのかの違いで、負けた(事故そのもの)ことには変わりがないわけで、
 なんで大騒ぎしなければならないのか全く国民には理解できないことだった。挙句の果てが、現場は周りの喧騒とは
 違ったところである意味冷静に判断して海水注入に踏み切り継続した。例えが悪いが「踊る大捜査線」で織田裕二が
 「事件は現場で起きているんだ!!」と叫ぶ声が聞こえるようだ。
 今回の一連の広報は当初は枝野官房長官、次が保安院にとっちゃん坊やみたいな人、続いて宮ちゃんみたいな人(すみません
 これは私の知り合いでした)がしていましたが、そんなことはさておいて、その間も現場の指示はほとんど彼が行っていたようで、
 「上はともかく俺が責任取るからこうしようと!!」とかなり人望もある人だと聞いている。年齢も私より一つ下で、もしかしたら
 彼がいなかったら、もっとすごいことになっていたかもしれないとも言われている。
 ただ、今回は事故の内容が内容なだけに責任問題に発展する可能性がある。マスコミはなんとなく判官びいきというか、
 吉田氏を応援する発言が多いようだが、東電にしてみると上官の指示を無視した戦犯扱い。政府にしても野党にしても
 ほとんど立場が無くなった。
 そこで自分の会社に置き換えてみよう!
 単純に指示に従わない社員がいたとして自分はどうするだろうか?組織の指示命令系統を壊す不届き者だと、処分するのが
 これまでの会社経営のマニュアルなのかもしれないが、私も自分がそうしてた人間の一人なので、わが社ではまず処分とかは 
 ありえない。もちろん事故が起きてからでは遅いが、上司のいうことを聞かない社員がいるとしたら、その時点で上司の責任が
 どうなっているのかを質す。指示・命令が的確なのか、フォローはしているのか、コミュニケーションはとっているのか?そこが 
 きちんとしていないので部下を処分するのはおかしい。昔、プロ野球で「上がアホやから!」と言ってクビになった現在プロ野球の
 解説者もいたが、もしかしたらそれは正しかったかもしれない。今回の一連の出来事もはたで見ていると「上がアホやから!」と
 言いたくなる。実際に現場で何が起きているかがいまだに不透明な所はあるが、まだまだ彼に頼らなくてはいけないシーンが
 たくさんあるような気がする。これで東電が彼を処分するようなことがあると益々、国民と原発の距離が離れていく。
 私たちも「現場の出来事」を常に正しく見える力を持たなければならない。
 
 
 
 
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