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俺の話しを聞けVol14 "AKB48"
 
 昨日、総選挙というので、国会は先日の不信任案の否決で無くなったはずなのにと思っていたら、巷の話題の総選挙は、
 AKB48という団体のメディア出場権を争うファン投票ということらしい。1位は前田さんという御嬢さんで、
 昨年の2位から1位へと返り咲いたというストーリーで、間もなく始まる「もしドラ」の主人公にもなっているという事。
 (私も結構詳しいね)今朝のテレビ番組でもやっていたが、CDの中に投票券があって1枚につき1票ということで、
 1位の前田さんが13万9千票獲得しているのでその売り上げだけでなんと、2200万円。一人のお客さんで
 100枚以上購入している人もいるそうだ。どこかの経済学者が今回の経済効果を計算すると、このイベントだけで
 50億円あるらしい。そもそもこのAKB48は作曲家でプロデューサーの秋元氏の公安で始められた企画。彼は
 おにゃんこクラブの企画もしていて、数年前に常設劇場型タレントの開発を考えてお芝居ではなく歌とダンスを中心にした
 エンターテイメントをマス媒体も機能させた立体型のコンテンツを創り上げた。当初の劇場は新宿か渋谷で物件を検討して
 いたが、手ごろな「箱」が無く苦慮していたところ、たまたま秋葉原の現在の場所に手ごろなものがあったために
 決めたということらしい。(もし渋谷辺りにいい物件があったらAKBではなくSBY48とかだったかもしれない)
 企画から実施まですべてが順風満帆ではなくいろいろ苦労もあったようだ。確かに過去の実績や時代を読む先見性があった
 にしても、ここまで市場を巻き込む企画を進められるのはすばらしいの一言。二匹目のドジョウを狙って、様々な地区や
 老若男女が「何とか24」とか取り組んでいるが本物にはかなわない。
 何をするにしても、お客様の流れを無理やり変えることは出来ない。プロダクションやテレビ局が作り上げたタレントの
 多くはすでに忘れ去られている。お笑いブームにしても「ギャグ」や「一発芸」だけで、中身の薄い芸人はその瞬間は
 メディアにこれ見よがしに乗っかるが、気がつくと消えている。
 私たちの商売も、あれがいいこれがいいと動くと瞬間は良くても長続きしない。最近は若干経営方針が変わったようだが、
 「ヴィトン」ブームは作りたくない。どんなに売れても瞬間的なブームに乗って経営方針を変えたり、拡販体制を取ったりと
 いう体制はとらないということだ。ふと思いだしたが、「生キャラメル」北海道の千歳空港で2時間並んで買っていた商品が
 今は大量に並んで「いくつでも買えますよ」と言ってもほとんどお客さんが手に取らない。
 何もしないのは良くないが、やりすぎることも継続しない原因だ。
 「過ぎたるは及ばざるがごとし」
 あらためて自分を戒めておこう!!
 
 
 
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