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俺の話しを聞けVol15 「会議」依存症
 
 広辞苑によると「会合して評議すること。何かを決めるため集まって話し合うこと。」となっている。実はわが社では
 「会議」が無い。会社を始めて10数年になるがやったことが無い。一度もないかというとウソになるが、飲食店が
 2店舗になった時数回、主任たちがどうしてもやってみたいというので1回は開催したことはある。やってみてわかった
 ことは、会議があると、誰もが会議のために行動してしまうということだ。今日何か「こと」があったり、提案や改善点が
 あっても例えば来週会議があるとするとどういうわけかその日まで待ってしまう。要は会議の時の材料を確保するためだ。
 私の以前の会社では人数も多かったり店舗もあちこちにあったため、とにかく会議が多かった。会議のない日が私の休みと
 いってもいいくらいやった。今振り返って冷静に考えると、当時会議が無かったら私は本当に「暇」だったと思う。
 おおよそ世の中の「会社」と言われるところは、規模の大小にかかわらず、会議は実施されていると思う。社長さんが
 挨拶して、役員さんが挨拶して、部長さんが成績を報告して、以下幹部が怒られたり、たまにほめられたり。前向きな事を
 言うと評価につなっがたり・・・大体パターンは決まっている。マンネリだと思われる前向きな社長さんや役員さんがいて
 会議のやり方を変えましょう!!とか言っていろいろ考える。しかし「やめることは考えない」。
 私はた会社を始めるとき、出来ることなら「会議」をやりたくなかった。以前の会社で毎日だったので飽きていたこともあったが、
 ぎりぎりまでやらないでどこまで行けるかと思っていたら今日になっていたというのが実感。ここまで何もやらないと幹部や社員も
 今更何か決めたり、計画したりするのも会議をやらないでどう進めて行くかを真剣に考えるようになる。とにかく会議をやっては
 いけない(別に禁止しているわけでもないが)ことを前提に物事が進むので、個人間のコミュニケーションが非常に良くなる。
 張り紙を良く見る。確認をするようになるなどのメリットが出てくる。私の知らないところで何かお客様に不都合があるのかも
 しれませんが、過去に会議が無いことで、社員間のコミュニケーション不足による仕事の不備や徹底不足は無いし、おそらく
 幹部の人達もそのことで不便を感じたことは無いはずだ。
 こんな話を漢魏の多い会社の社長さんにお話しすると皆さん、「いいですねぇ、うちもそうしたいんですよ!」とか「古川さんの
 ところだから出来るんですよ!」とかまちまち、「そうしたいならやってみればいいじゃない!」と思うのですが、残念ながら
 止めたという話は聞いたことが無い。いい話だからいきなり明日からとは言わないが、これは「禁煙」と一緒で「いつかやめよう!」
 とか「徐々に減らそう!」とかではだめで、「会議が嫌いに」ならないとやめられない。禁煙と違ってお医者さんはいないし、
 薬もないが全社で「下半期から全会議をやめるぞ!」「問題があれば今のうちに全部挙げろ!止める意見は聞くが、止めない
 言い訳は聞かない!」とやれば大騒ぎになる。
 ただし会議を止めるための会議はしない方がいいと思いますよ!
 
 
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