トップページへ
業務概要
商品紹介 パートナー情報 物流拠点 俺の話しを聞け! 企業情報
 
Home > 俺の話しを聞け! > 俺の話しを聞けVol22
 
俺の話しを聞けVol21 ガイド
 
 海外旅行をした方は経験あると思いますが、フリーの場合以外は通訳兼ガイドが同行します。彼らはかなり難しい試験を
 受けて資格を取得した人達です。私も過去に何回か海外に出掛け、その都度様々なガイドに巡り合いました。一通り無難に
 こなす人、一生懸命だが浮いてしまう人、余計な事を言う人、プライドの高い人、思想が偏った人・・・。
 今回台湾に行ってついたガイドがかなりのベテランで、半端じゃない知識を持った人でした。彼は台湾の国立大学を卒業した
 後、日本の大学も卒業、その後政府関係の仕事をしたのち、ガイドになった人で、本人は学校の先生か講師になりたかった
 ようで、非常にプライドが高く、名所旧跡のガイドをするたびに、時代背景、関わった人物の名前(我々庶民ではほとんど
 聞いたことが無い人のこと、ただ彼にとっては有名人らしい)など、あたかもその時代に生きていたかのような説明を
 してくれます。非常に内容が細かく深いのでとてもありがたいのですが、知識のない私にとってはとても覚えられる
 内容ではないし、学校の授業を聞いているようでつらい観光になりました。
 管理者の皆さんは、「ガイド」に似た部分があります。先人が通ってきた道(過去の社内の歴史や経験)を部下に伝え、
 スタッフが安全に作業を進められるように導いてあげる。多少つらくても、その考え方や、会計を学習させていかなければ
 ならない。今回私に着いたガイドは、根本的に「客を楽しませる」というおそらく一番大事な事を忘れているような気がした。
 学校の先生は知識として生徒に教えればいい。その知識がテストの結果、良い点数になればいい。しかし、私たちの仕事は、
 知識を得て、高い点数を取ることが目的ではない。
 「高い品質を持ってお客様の満足を得られること」そこがガイドさんとの違いだ。
 「人のふり見てわが身を質す」
 現実はどうだろうか?人間は感情の動物。その場その場の自分の感情で部下に接していないだろうか?ただ言われたことを
 伝えるだけの作業になってはいないだろうか?自分の思想だけを持って偏った指導や評価をしていないだろうか?
 上司は当然、部下を「ガイド」できるだけの知識と技術を持っています。大事なことはその知識や技術をどう、うまく表現
 できるかにかかっています。
 そんなことを感じさせてくれたガイドさんでした。
 追伸、台湾の多くの方は、日本が彼らにいいことも悪いこともしてきたことを歴史の中で知っています。そして今回の震災で、
 特に日本が台湾にしてくれたいい事に対してのお礼の気持ちが、素早い対応になって日本に多額の義援金を送ってくれました。
 私についてくれた「王」さんは、9月に日本に来る予定で居金していた60万円を旅行をキャンセルして義援金にしてくれた
 そうです。彼は恩着せがましくそのことを伝えたわけではなく、純粋に心配してくれました。
 私たちはもっともっと世界の日本を感じる必要があります。
 
 
 
LS Net Co.,LTD. ALL RIGHTS RESERVED.