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俺の話しを聞けVol24 富士山考
 
 2011年8月2日11時48分、人生最初で最後の富士山登頂に成功しました。
 朝2時に家を出て、富士宮登山口5合目まで。高山病の予防を兼ねて1時間のインターバルを取って午前5時いざ、頂上を
 目指して出発。事前に様々な人からアドバイスをいただいたり、本で写真を見て予習したりしておいたが、百聞は一見に
 しかず。頂上まで直線距離で1376メートル。平地であればものの15分もあれば行きつける距離を、何で6時間以上も
 かけて行くのだろうと思ったが、なるほど歩き始めると、細かい砂利道ありどうやって登るか考えるような岩場ありで、
 なかなか思うように歩けない。5合目から6合目には30分位で着けたが、もういいかな?って気分。仲間もいる手前、
 もう少し頑張ろう!
 ところが6合目までが近い割に新7合目まではかなり距離がある。よせば良かったと反省しながらさらに上を目指す。
 このレポートは富士山の登り方ではないので途中割愛するが、行ったことが無い人の為に、ここで富士山の形を想像して
 もらうといいが、頂上に向かうほど勾配がきつくなる。当然高度も上がるので酸素量も減る。勾配がきつくなってて
 酸素量が減るので9合目を過ぎてからが本当にきつい。足は何とかなるが息が続かない。10メートルも登ると100メートル
 ダッシュした状況になって呼吸を整えないと次に進めない。さすがにこの状況は、体験してみないとわからないことだ。
 とりあえず頂上について神社でお参りしてひとまず目標は達成したが、下りの事を考えると気が重たくなる自分がいる。
 標高3776メートルはさすがに酸素が薄く思考力が落ちる。周りで元気に記念撮影している人たちがまぶしく見える。
 おかげさまでというか天気もほとんど曇りで霧もかかって、登頂中も頂上も景色は無いが、身体にはまことにいい具合。
 頂上から下界の景色が観れたら達成感も変わっていたかもしれないが、登頂前からあまり期待もしていなかったので、
 その辺は気にならなかった。今回引率してくれたのが友人のM氏で彼はロータリークラブの関係で数年前から富士登山を
 始めて今回が7回目というベテラン?事前に服装の用意や資料を準備していただき、万全を期しての登頂計画を立てて
 いただきました。登山途中も下山後も次はどこへ行きましょう?頂上へ立つとまた来たくなりますよ!とか誘われるのですが、
 この文章の冒頭にも書いたように、人生最初で最後の富士山と決めていた自分にとって結論はやっぱり最初で最後ですね。
 夢も希望もない話だが「富士山の頂上には幸せはない」これは決して、無駄だったとか、今回の行動が無意味とかいうこと
 ではありません。現実問題として足を棒にして苦しい思いをしても私の場合、そこに達成感を求められないだけで、多くの
 方は、「また行きたい」と思うわけで、私も初めての方に聞かれたら、ぜひ経験してほしいと思います。ただ、そこに幸せを
 求められても保証は出来ないというだけの事で、もし登頂のチャンスがあったら、絶対頂上は制覇してほしい。
 私の知り合いでも途中で挫折(失礼)した人もたくさんいます。「富士山の頂上に幸せは無い」なんて生意気が言えるのは、
 一応頂上にはたどり着いたから言えることだと思っています。
 
 
 
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