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俺の話しを聞けVol25 メンテナンス
 
 今年の夏は6月くらいから記録的な暑さで8月に入って少し落ち着いたかと思いきや、連日猛烈な暑さ。日中もさることながら、
 夜中も暑さが抜けない。毎日気の休むことのない暑さで、体もバテテくる。毎年、お盆を越すとスーパーのチラシに夏バテ対策
 なんて言葉が踊るが、今年はすでにそんな言葉が出てもおかしくないような毎日だ。
 話しは変わるが、みなさんは「メンテナンス」という言葉を耳にすると思う。修理とか整備とかいろいろな解釈があると思うが、
 わが社では「メンテナンス」という言葉は「買った時と同じ状態にする」という意味に使っている。修理と言えば、とりあえず
 動けばいいと考えると、ちょっとしたキズや、接触は許されてしまう。仮に皆さんが新車を購入されるとき、納車のドライバーが
 入口の塀をほんの少しこすったとします。もちろん走ることに何の支障もありません。そんなときその車をにこにこしながら納車
 させますか?おそらく「新しい車と交換しろ!」という話になるのではないでしょうか?
 もちろん車は荷物を載せて走ります。道路には危険なものがたくさんあります。タイヤも減ります。オイルも痛みます。狭い道では
 路肩の枝に擦られたりもします。このくらいはと放置していくと少しの傷が許されて、誰の責任なんだかわからなくなってしまいます。
 極端に言えば自分の付けた傷の上に誰かがぶつけてくれたらなんて思ってしまう人もいるかもしれません。
 昨年弊社で、部長を中心にトラックの「メンテナンス月間」を実施しました。普段の洗車ではやりきれない細部の洗浄、ワックスがけ、
 小石等で傷ついたバンパーの塗装等々。1台少ない車で4時間くらい、古い車だと1日かけて全員が協力し合い、全車両のメンテ
 ナンスを実施しました。もちろん配車の調整もしなければいけないし、主任を中心に大変な労力と時間のかかった作業です。
 その結果、もちろん瞬間のわが社の車両はきれいになりましたが、その後のドライバーの車両に対する日頃の車両に対する意識が
 変わったように思います。ちょっとした事に気づきます。小さい事を見逃しません。
 日常何気なく使っている言葉でも意味を持たせると素晴らしい効果を発揮します。
 冒頭の話し。私もあと3年で60歳還暦を迎えます。自分の体を私の理論で「メンテナンス」はなかなか無理な話だと思っています。
 ただ最近考えているのは、65歳を迎えたときに、おいしい食事が出来て、自分の足であちこち歩ける体をきちんと今から整備して
 おこうということです。人間の臓器は修復できないものがたくさんあります。食べ物をおいしくいただく「歯」も大事なものです。
 皆さんも自分の体です。車両の管理も大事ですが、自己の健康管理も皆さんにとっても会社にとっても大事なことだということを
 改めて認識して日々過してください。
 
 
 
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