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俺の話しを聞けVol26 富士山考2
 
 富士山についてどうして「考」を付けたかというと、私は小田原に生まれ育ち常に富士山を見て育ってきました。4年前に
 建てた家も富士山の見える土地だったからで、居ながらにして富士山が良く観れるようにわざわざ建物の高さを高くしました。
 そんな私がこの年まで富士山に登ったことが無い!では申し訳ないと数年前から感じていたところ、前述のM氏の出現で今を
 外したら2度とチャンスに恵まれないと思い決断したところです。富士山はご存知のように標高3776Mの活火山です。
 歴史的なことは、辞書で調べていただくとしてどう見ても「美しい」。私は自然界が創りだした最高傑作だと思っています。
 冬場はほとんど見えるので、犬の散歩時、通勤時に毎日観ても飽きない。もちろんゴルフに出掛けて富士山が見えると必ず
 目で追いかけるし、今でも家族でどこかに出かけて富士山が見えると「あ!富士山だ!」と指差す。残念ながら我が家の娘は
 「毎日観てるでしょ!」とつれない返事。(そういうことではないんだよな!)我が家の玄関には山下清の版画ではあるが、
 富士山の絵を飾ってあるし、先日も友人の吉澤一夫画伯の富士山の絵画を購入(昨年3ヶ月ほど箱根の成川美術館で展示した
 作品)。我が家の居間に飾ってある。
 富士山は何も語ってくれないし、何も与えてくれない。司馬遼太郎の「竜馬がゆく」の中で龍馬が初めて江戸を目指した道中、
 富士山を見て「大勢の人間がこの山を見て感動していくが、その感動はほとんどの人が忘れていくが、俺は忘れない」というような
 一説がある。その後彼の小説の中で富士山は出てこないが・・・。富士山という山は独自の雰囲気や風情があって、世界中探しても
 この美しさは無いだろう。夏は若干色気に欠けるが雪を頂いた富士は、それこそ一目で日本を象徴する趣がある。
 そんな富士山だが、世界遺産の話しが何度も出ては消える。消える理由の一つが「ゴミ」の問題だろう。山岳家の野口氏などが
 中心となって周辺の清掃活動などを進めているようだが、心無い人たちは後を絶たず、私が登った時もペットボトルや明らかに
 新しいゴミがそこかしこに散乱している。何とも悲しい話だが、「罰金」とか制度を作らなければ、そういう馬鹿な連中はいなく
 ならないのか?私は世界遺産になることに賛成も反対もないが、富士山をどういう位置づけにするかで方向性が変わってくる。観光の
 名所として登山を積極的にさせるのか、自然遺産として環境を中心に保護していくのか?今回登って感じたが、積極的に登らせて
 いくと、おそらくおおちゃくな人間がでてきてエスカレーターやロープウェイ、など機械的な設備を取り入れていきそうな気もする
 (いい悪いではなく登っていると本当にそういった設備が欲しくなるのは私一人ではないだろう!)自然遺産として環境保護を
 中心としたら、どうなんだろう?人が近づかなくなると別の意味で不法投棄が発生したりするかもしれない。現在でも山梨側と
 静岡側では意見が違っているようで、今後どういう方向に行くのか興味があるところではある。いずれにしても富士山は常に
 私の心の憧れであり、支えであることには違いない。まさに霊峰と呼ぶにふさわしい。
 どうか人間の思惑で不自然な山にしないでほしい。
 
 
 
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