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俺の話しを聞けVol29 労働争議ケース1
 
 『自動販売機に清涼飲料水を補充する仕事をしていた兵庫県尼崎市の男性=当時(27)が、入社約4ヶ月後の平成20年
 8月に過労自殺したのは、繁忙期の猛暑にかかる負担への配慮が無かったためとして、両親が男性の勤務先だった大阪市
 住之江区の運送会社に対し、約8280万円の損害賠償を求める訴えを7日に大阪地裁へ起こすことが4日、関係者への
 取材で分かった。
 大阪西労働基準監督署は22年6月、自殺1ヶ月前の時間外労働(残業)が100時間を超えていたなどして、労働災害
 (労災)を認定。運送会社の代理人弁護士は、産経新聞の取材に「安全配慮義務違反はなかったと考えている。提訴され
 れば、きちんと主張して争いたい」と話している。
 訴えによると、男性は20年4月に入社後、大手飲料メーカーの清涼飲料水を積んでトラックを運転し、ノルマとして
 1日15台前後の自販機を巡回、商品の補充をしていた。ほかに自販機の故障や客からの苦情があれば対応しており、
 出発前の洗車や帰庫時の商品搬入なども業務だった。
 気象庁によると、20年7月の31日間のうち、大阪では最高気温30度以上の真夏日が24日、35度以上の猛暑日は5日間
 あった。男性の両親に対し、会社関係者は「商品が一瞬で売れ、全員くたくただった」と明かしたという。
 自殺する1週間前の7月26日の業務日報には、男性が「倒れそうです」と書き残し、同僚の従業員も「体調管理したいです」
 などと過労を訴える記述をしていた。父親(64)は「このとき会社が何とかしていれば、息子は死んでいなかった」と話して
 いる。男性は就職氷河期のさなかの15年に大学を卒業しており、運送会社に正社員として採用されるまでの5年間は、
 アルバイトなどを続けていた。遺品には、ぼろぼろに使い古した担当地域の地図や商品コードを覚えるための自作の単語カードも
 あり、両親の代理人の上出恭子弁護士は「男性はようやくつかんだ正社員の職を捨てるまいと、必死で仕事していた」と
 話している。』(ニュース記事より)
 以前私がお付き合いしていた某Yマートさんの新規開店日にお伺いしたとき店長が急きょ呼ばれそのまま連絡してこなかったので
 お忙しいと思い帰りました。その後わかったことは従業員がそのスーパーの機械室で自殺していたことが発覚して呼ばれたと
 いうことでした。スーパーの開店というおめでたい日の出来事でしたから、今までも鮮明に覚えていますが、「なぜ」という
 問題が残ります。開店準備でかなり忙しかったのか?プレッシャーも大きかったのか?その会社では、従業員の負担軽減も
 兼ねて開店前日は全員強制休日体制を取っているそうで、準備の慰労と開店してからの対応に備えての体制も考慮しているようです。
 私たちはともすると、「誰かの頑張りが当たり前になっていること」があります。「出来てしまうからやらせている」ということが
 あります。普通にやっていれば自殺なんか考えられませんが、自分を吐き出せない人は、詰まってしまうことがあるかも
 しれません。実際に労働基準監督署の言っていることを100%守ったら現状ではどの運送会社も運営は不可能だと思います。
 会社は従業員の頑張りに甘えてばかりでもいけませんが、頼らなければいけない点もたくさんあります。お金のことがすべてでは
 ありません。業務管理という言葉にはメンタル面のケアも含まれています。
 ケース1のような悲しい出来事は起こしたくありませんね。
 
 
 
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