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俺の話しを聞けVol40　２０１２年に向かって

　ソフトバンクの孫正義氏の経営スタイルは「未来志向」だと思います。自分のテーマに沿った情報を可能な限り集め、

　将来像を描き、大方針を掲げる。目標から逆算し、今やるべき行為を経営に落とし込んでいく。２兆円を投じて

　ボーダフォンを買収する際も、当時のアップル社のＣＥＯスティーブジョブス氏との話しでその時点では近い将来、

　iphoneが登場することを予測できたことと、さらにそのiphoneが通信機器の市場を席巻することを予想したからだ。

　インターネットがパソコンからモバイルにシフトしていく時代を確信していたからこそ出来た計算だ。おそらくスティーブ

　ジョブス氏の情報は他の日本人も何人かは聞いていたはずだ。世の中は情報に満ち溢れている。大事な事は自分のテーマを

　持って情報を集約することで、さらにその情報をいかに具体的に経営に取り込めるかだ。

　３．１１大震災の時、政治家や原発関係者などから「想定外」という言葉が良く聞かれました。指導者たちは突発事故や

　自分たちが困った事に遭遇すると「想定外」という言葉で片付けてしまいます。もちろん前述の孫さんだって今回の震災は

　予測しているはずもなかった。誰だって１００％確実な未来なんて予測・想定出来るはずはありません。身近な問題にしても、

　家族の不幸であったり、不祥事が起きて会社が倒産したりとありうる話しです。

　私たちは常に可能な限り情報を集めて未来を予想すると同時に、可能な限り「想定外」を無くすために常に身辺を改め、

　「想定内」にしておく構えは必要です。

　この年末が乗り切れるとすぐに２０１２年という年がやってきます。おそらく今年の延長ではやっていけない年になります。

　震災の復興支援で１０兆円の内需が生まれます。スカイツリーが５月に開業します。オリンピックが開催される年でもあります。

　政府は相変わらずごたごたしていますが、経済は立ち止ってはくれません。