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俺の話しを聞けVol57 「おかしな世の中」
 
 数か月前、京都で起きた通学時の児童が10人も死傷者を出した暴走事件で検察からの罪状が危険運転にならないと

 いうことで、被害者が納得できないことで問題になっている。無免許運転だが運転未熟ではないという判断らしいが、

 無免許でも運転していいというような全く矛盾する評価を法律は定めているようだ。車は走る凶器だ。だからこそ

 免許を与えた運転技術や安全運転の知識があるものだけに許可しているわけで、その事をわきまえた法律になって
 いなければならない。
 違う意味でおかしいのが、関越道で起きた、高速バスが防音壁に激突した事件も、どう考えてもドライバーの過失にも
 かかわらず、事故当初は旅行会社のダンピングや運行会社の労働状況に対しての批判ばかりで、何か、マスコミが
 ミスリードしているようで、不思議な感じがする。
 土曜日の夜に起きたラブホテルの火事も、消防署はどういう管理をしていたのか?といった監督官庁の批判ばかりが
 目立って火事の原因を作った。防災の準備をしていなかった。ホテルの所有者の事は後ろにやられているような気がして
 ならない。再発防止の観点から言ったらどの事故も監督責任や管理責任を取られて当然だが、直後はまず事故を起こした
 当事者がどうであったか、どういう対処をしたかが重要なポイントで色々調べて行って初めて管理状況や責任問題に
 展開していくべきだと思う。
 私達も数十台の車両を運行していて、誰も事故を起こすために運行しているものはいない。日々安全に運行するための
 積極的な努力をしているわけで、事故を起こす原因は出来る限り消し込んでいるはずだ。法律に対してとやかく言うつもり
 はないが、何かが起きてからあれこれ言うのは誰でも出来る。100%事故が起きないようにするなら、走ることさえ
 できなくなってしまう。おかしな世の中ではあるが、これからも事故の可能性をどれだけ無くしていくかが企業の力に
 なっていくことだけは確かだ。
 
 
 
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