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俺の話しを聞けVol59　「カンブリア宮殿」

　毎週木曜日の22時からテレビ東京で放映している番組。見たことある人もいると思うが、私は生活が不定期なので、

　今年の初めから部屋にテレビに録画機能を付けて毎週見ることにしている。たまたま昨晩は「ニコニコ動画」をやっている

　ドワンゴという会社の会長の川上量生氏(43歳)が出演された。私は勉強不足でニコニコ動画なるものが何なのか知らなかったが、

　有料会員だけで150万人いるそうで、その95％くらいの人がほぼ毎日動画を見、そして自身でも投稿しているようだ。

　先程サイトを覗いて見たが、仕組みはサイトにまず一般登録(無料)をする。それだけでも色々なコンテンツが見られるように

　なっているようだが、途中で終わったり見られないものもあるようで、結局興味がある番組やコンテンツを見たい人は

　プレミアム会員(月額525円)になってお金を払うようだ。この仕掛けも大したもんだが、彼の話しを聞いていると、日本国内では

　こんな感じで十分商売になるが、世界を基準にするとまだまだやらなければならないことがたくさんあるということだ。

　少し話しは変わるが、世界では今ギリシャの経済破綻危機に対して、ユーロ各国はもちろん、中国、韓国。米国も必死になって

　情勢を把握し、対策を検討している。ユーロ安にしても原油の高騰にしても今、日本の経済も世界規模で考えていかなければ

　ならないときに、日本の国会は首相が同じ党の一議員と会うためにどうしたこうしたとみみっちい話しに大事な歳費を

　費やしている。

　日本経済新聞を見ていても政治がらみを外すと大企業のニュースもほとんど海外との絡みの事柄になってきて、今や世界規模で

　マーケットも開発も「世界基準」を前提に考えていかなければ成り立たないのは明白だ。

　時代が大きく変わってきている。先日ゴルフの帰りに弊社の幹部に話していたことを思い出す。私が育ってきた時代は戦後からの

　高度経済成長時代で、神武景気だとかいざなぎ景気だとか名称を付けて、景気(指数)が確実に上がっていく時代に暮らしていた。

　今の人は信じられないかもしれないが、極端に言えば会社に行くだけで去年と今年の給料が１割以上毎年上がっていく

　時期もあった。人口は増え経済関連のあらゆる数字は右上がりが前提、当然計画を立てることもたやすい時代だった。

　2000年を境に人口は横ばいから下降し始め、今は、過去の経験はほとんど参考にならない時代になってきた。今の時代から

　これからの時代を生きていく人たちは、まったく新しい発想と創造得力を持って立ち向かっていかないと確実に時代から

　立ち遅れる。もはや過去を経験した私にはこれからの時代を切り抜けるには、過去の経験や過去の栄光の時代が邪魔をして、

　理屈では分かってもついていかれない感がある。もちろん逃げ出す気はさらさらないが、感度はかなり鈍ってきたことは

　確かだ。

　本題の番組を欠かさず見ていて感じるのは、(もちろん時代の潮流に乗っている人を取り上げているから)時代を読み、

　世界を読み、今の時代を生きている人の生活を読んでいる。今の時代、しばらくはゆっくり流れを見てというわけにはいかない。

　どんどん押し寄せる変化にどう立ち向かっていくはで勝負は決まる。同時に物事を考えるとき、世界で通用するかどうかも

　重要なポイントだ。大きい投資こそ出来にくいが、「変化対応」に対しては、最大限の投資をしてみるべきだ。取り残された

　ことに気付いた時はすでに終わってしまっているかもしれない。