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俺の話しを聞けVol60 「乾坤一擲(けんこんいってき)」
 
 天下をかけた大ばくちのこと。自分の運命をかけて、のるかそるかの大勝負をする。という意味らしい。国家の首相が自分の

 党員の一人と会談するのにここまでしなければ会えない。合って話しをするにもお膳立てが必要な組織がどこにあるのだろう?

 自分の会社で言えば、役員でも何でもない社員に会うのに役員が口利きをして、場所まで設定するということだ。

 逆に社員が社長に会いたくて知り合いの幹部に頼み込むというケースはあるにしてもまったくおかしな国だ。
 国家の経済を成り立たせるための税制は全く大事な話しで、消費税の増税も一つの柱であることはもはや周知の事実である。
 (賛成・反対は別問題)国家の力学で言えば仮にこのまま民主党が裁決して衆議院に出したら通るが、参議院では成立しない。
 その後衆議院に戻しても3分の2は取れないという事で、この議題は消滅する。民主党が(というか野田首相が)小沢氏を
 切って自民党と繋がれば、成立はそんなに難しい問題ではなくなる。が、当然民主党の分裂は必須。結局どっちにも進めず
 右往左往している間に時間だけが過ぎていく。政権が変わってから、ほとんどの課題がこんな感じで進んでいる。
 いや進んでいない。
 問題の先送りは、どの社会でもいい結果はもたらせない。以前このコラムでも書いたと思うが、
 私の好きな言葉の一つに「塞翁が馬」という故事がある。
 冷静に考えるとこの故事は「問題の先送りをするといつかはいい事があるよ!」とも読めるが、
 こと国家の政策は残念ながら「塞翁が馬」とはいかない。
 経済は世界単位で待ったなしに動いている。きょうの日本経済新聞の1面はパナソニックが本社要員を半分リストラするという
 過激なニュースだ。パナソニックは松下幸之助の創業以来リストラを極力避けてきた企業だ。
 その企業さえ「聖域」にも手を染めなければならない状況にある。
 復興問題、原発問題もなかなか進まない。自分の党の党員に命を懸けて会うなんて言っている場合ではないだろう!
 あまりのバカバカしさにこんな事を書いている自分さえも情けなくなってくる。
 
 
 
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