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俺の話しを聞けVol62 「先を読む力」
 
 私の知り合いのある上場企業の社長さんの昔のお話し。彼のお兄さんは地方でホームセンターを営業していた。

 彼も手伝いで会社にいたがある時、F総研という総合コンサルタント会社のセミナーに行くことにした。

 が、その日タイミングが悪く、別の用事が重なって3時間のセミナーに遅刻。会場に着いたのが終了5分前で

 たまたまその最後に話した内容がこれからのビジネスで成功するのはレンタルビデオの経営。という事だった。
 かれは遅れてきたということもあって聞いた話しがそれだけだったので、とりあえずその事業がどんな事業なのか知るために、
 東京から大阪に向かった。すぐさま内容を理解し、実際に行動に移し、そして十数年で見事、城城を果たすまでになった。
 おそらく彼が遅刻したセミナーの聴講者は千人以上いたと思われる。もちろんそのセミナーを聞いて様々な分野で現在
 活躍されている方もたくさんいると思う。前回紹介したカンブリア宮殿やガイアの夜明けなど経済番組で紹介される
 成功事業を見て取り掛かる人もたくさんいるだろう。それ自体は全く悪くないし、むしろいいことだと思う。
 ただ成功者は本物でなければなれない。物まねばかりしている人は瞬間の利益は確保できても、継続的に成長していく
 事は出来ない。物事の本質を理解し何故そうなるのか。どうしてこうなっていくのかを分かっていないと、応用力が
 養われないので、ちょっとぐらつくと(世の中が変わると)あわてて付け焼き刃の対応をして最終的に本質を見失い、
 結果はうまくいかない。
 うまくいかせるには、「基本理念」が必要だ。前述の「レンタルビデオ」の業界も当初は便利さだったりエンターテインメントの
 大衆化などがコンセプトだったが、これだけメディアが増え、パソコンからスマートフォンなどへ端末機が進化してくると、
 過去の戦略では全く戦えなくなってきている。資生堂が化粧品を売るのではなく、「美」を売る会社であるように、
 この業界コンテンツを売る時代から「時間消費」に対してどう立ち向かうか?に変わってきている。
 端末の進化で、もともとあった本業の理念までも変えていかないと生き延びられない時代になってきました。
 このコラムでは深く入らないが、流通業界も高齢化に向かって、スーパーが来てもらってモノを売る時代から、
 ネットスーパーや買い物代行、移動販売車、宅配弁当などこちらからお客様のところへ出かけて行く購買行動に対する
 システムを真剣に取り入れなければならない時代に入ってきた。現段階で℃の形が生き残れるかは判断に戸惑う。
 (現在はどのやり方でも成功には至っていない)トラック輸送という便利な仕組みにも、今後起こりうる様々な規制の変化、
 技術開発、資源問題、など地球規模で変わることも考えられる。今正しいと思っていることが、明日正しいかどうかは
 誰にもわからない。
 いずれにしてもどう変わるかは、わからないが爪に本物でいられるかどうかが重要なポイントだと信じて、
 先の読める人材が育って欲しいと望みます。
 
 
 
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