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俺の話しを聞けVol69 「 至誠・勤労・分度・推譲 」
 
 二宮金次郎というと小学校の入口に薪を背負いながら本を読む銅像を思い出す方がほとんどでしょう。

 私は生まれが小田原で二宮金次郎さんの生家(小田原市栢山)がある市なので、自然に彼の教えに触れる機会が多かった。

 子供の頃は「金次郎さんは、貧しい家に育ったのにまじめに働きながら、勉強をした人で、夜、 行燈を灯す油が

 もったいないと言われ、土手の隅に自分で菜種を植えてそこで出来た油で勉強した偉い人だ。お前も少しは見習って
 勉強しなさい。」なんて言われていました。もう一つ有名な話しがたらいのお湯の話しで、
 「お湯を自分の方に寄せようとすると冷たい水が回ってきて向こうへ押し出してあげると自分の方に温かいお湯が来る」
 これは金次郎さんが物事の考え方を「円」でまとめていくという手法で色々な場面で参考になる考え方だ。
 
 話しを表題に戻すと、至誠・勤労はそのまま受け止められる言葉だと思いますが、「分度」という言葉は金次郎さんの言葉で
 報徳思想では「勤労する事で日常のすべての行動が誠の状態から行われるため、当然それは消費活動にも現れる。
 無駄がなくなり、贅沢を自ら慎むようになる」ということですが、けちけちするということではなくて「相応の暮らし」を
 するということです。お金がある人は使えばいいし、無い人はそれなりの暮らしをする。身の丈をわきまえず贅沢したり、
 無理をすると決して良いことにはならない。ついでに推譲という言葉ですが「分度して余った剰余を他に譲ること」を言います。
 「ちりも積もれば山となる」なんて言葉もここからきています。
 
 バブルの時代、今日の財布が空になっても明日はそれ以上に入ってくるとみんなが勘違いしていました。
 景気は今日より明日、明日より明後日と必ず良くなっていたし、経済の数値が全て右上がりで仕組みがすべてその軌道で
 動いていました。「ゆとり教育」や「完全週休2日制」「長期休暇制度」等々、世の中が「怠慢」や「おごり」の中で
 それまで築いてきた素晴らしい日本の文化や思想を崩してしまいました。
 
 今の世の中で楽しみや娯楽を省くことは出来ません。存分に遊ぶ時は遊ぶべきだし、すべてを抑えて勤勉に暮らすなんていうのは
 論外です。今の世の中こそ、至誠・勤労・分度・推譲の考えを持ち暮らしていくことではないかと改めて思います 。
 
 
 
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