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俺の話しを聞けVol72 「仲間」 |
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9月5日、私の58歳の誕生日に調子に乗って「バースデーライブ」を行った。行きがかり上、3つのバンドをやっているので |
どうせならということで、1部から3部まで順番にバンド演奏をやって、よせばいいのにさらにワンマンで歌った。
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都合26曲歌うとさすがに声が出なくなり、本人もかなりつらいものがあったが、お客さんの応援で何とか乗り切れた。
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いい歳をして誕生日を祝うのもどうかと思うが、やれる内が華。誰にも気に止められなくなったらさみしいかも? |
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思えば「ジャカジャカ」というライブハウスも商店街のイベントでたまたま歌ったのがきっかけでオジサンバンドを |
組んでみたが、練習しても発表する場所が無いねということで、じゃあ自分で作っちゃおう!という非常に安易な発想で
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始めてしまった。冷静に考えても道楽で開店しては見たものの、お客さんのあてもなく、純粋に飲み屋ならまだしも、 |
ライブハウスと言っただけで敷居が高くなる。当初は私が好きな時に開いて適当に唄って適当に酒を飲んで遊ぶ予定だったが、 |
お客さんが来てしまったらそうもい言っていられない。開店の翌日「平塚さん」というお客さんが2人で来店。 |
まさかお客さんが来るとは思っていなかったので思わず「何しに来たの?」と言ってしまった。 |
まったく失礼な話だが、そのくらい予定していなかった。その後は特別大きな宣伝をするでもなく、 |
やってきたお客さんがお客さんを呼んで来てくれて、今ではみんながそれぞれ「ワンマンライブ」をやるようになってきた。 |
毎年4月に行うファン感謝デーはそれこそ18時から11時まで順番に演奏してもらうが、それでも時間が足りないくらいの |
メンバーが集まってくるようになった。その時彼らに言っているのは、始める時はほとんど知らなかった人達だったが、 |
今は本当に「仲間」と言える集まりになった。 |
それぞれの家でホームパーティーをやって楽しみ、市内のイベントでライブをやると言えば集まり、スタッフが結婚すると |
言えばお祝いをしてくれる。おそらく、普通の飲み屋さんではあり得ない現象だと思う。 |
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「音楽」という力を借りて集まり、語り合い、時に悩みを聞き、時には酔っ払って管を巻く。お店のオリジナルCDの |
製作など新しい試みも始まっている。この先どこへ行くのかわからないが、「音楽」で繋がっている以上、 |
この仲間は永遠のような気がする。 |
正直、誰がどんな職業で何をやっている人かも知らない人もたくさんいる。お互いに利害は全くない。 |
何も知らなくても付き合える仲間が常にいてくれる。 |
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こんな「仲間」に囲まれて生きていける自分は世界で一番幸せな男かもしれない。 |
なんて思わせてくれた誕生日でした。 感謝!!! |
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