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俺の話しを聞けVol75 「経営者の仕事」
 
 思えば三年前、長く続いた自民党政権が民主党に変わった。私も投票した1人なので責任は感じているが、

 少なくとも「国民のために働く人たちの集団」に思えた。マニュフェストなるものを掲げ、「国民の生活はこう変わる」

 「無駄を無くしてより良い生活を保障する」・・・。「はず」だった。いつの間にか大臣を任命された方は、

 多くを語らなくなり、どちらかというとしがみつく体勢。経済問題、外交問題、税制問題は全く手が付けられず、
 得意なはずの年金問題も大した手が付けられず、挙句は何も言っていなかった(というより触らないと言っていた)
 消費税に対し政治生命をかけてしまった。民主党政権で最も大きいミスは東日本大震災の対応だろう。

 初期の対応は言うに及ばずその後の処置についても全く先が見えていない。原発(エネルギー問題)に対しても、

 中途半端な処理を繰り返すためにどんどん悪化しているように思える。
 あらためて振り返ってみると指導者の資質というのはこんなに大きいものなのかとつくづく思う。
 政権交代直後は、新しく任命された閣僚も意気揚々と話していた。内閣の内部も一見順風満帆なように思えた。
 ところが一皮むくと誰々の派閥や官僚とのいざこざ。何かしなけりゃと功を急ぐあまりのくだらない
 パフォーマンスに終始。結局彼らはそれだけの人達だった。
 
 日本経済も今まさに大きな岐路に差し掛かっている。リーマンショック・大震災・領土問題に端を発した中国問題。
 一つ一つ解決していくにしてもその都度ベースは下がっている。半分落ちたものが3割増えても以前の状況からは
 明らかに下がってきている。どこかが増えてどこかが減っているならともかく、全体の落ち込みに対しては、
 結果的に獲り合いになるしかない。政治問題を冒頭に書いたのは、何も期待できないからだ。
 というより今政治家は私達を守るのではなく、自分たちの生活を守ることに一生懸命で経済や国民の生活など
 眼中にない状態だという事を認識するべきだ。
 こんな状態だからこそ経営者の考えが大事になってくる。私達の関わる流通業も年々下降傾向が続いている。
 新店を出して売上を維持するどころか、新店を出しても昨年の売上を維持できない。既存店は単価の落ち込みを
 点数・客数ではカバーできず、さらなる安売りに奔走する。如何に経費を削減するか、いかに安く仕入れられるか。
 大義名分はお客様のためだが、生きるか死ぬかの瀬戸際で、なりふり構わない行為が連発している。
 経営者が目先の処理に翻弄すると維持的には早期解決の可能性はあるが、早々カンフル効果があるわけではないので、
 続けてしまうとかえって悪化する事が多い。
 こういった事態の時はきちんと周りを見据えて5年先の自社の事、社員の事、業界の事を考える必要がある。
 冷静に考えてみると医者だって末期症状の患者に健康診断をしろ!とか言わない。痛み止めやその場を楽にさせる
 処置をするだけで、治療には及ばない。会社も先が見える時にしっかり健康診断をし、今できる最善策を施す必要がある。
 それは経営者にしか出来ない行為だ。現場は常に動いてしまっている。そこで冷静になれと言っても所詮無理な話し。
 こういう時こそ経営者の「仕事」がモノを言う。
 厳しい、辛いはどの企業も一緒。
 世の中や、政治や景気のせいにしても何の解決にもならないし、そんな事に期待しても誰も何もしてくれない。
 
 
 
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