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俺の話しを聞けVol78 「エクセレントスクール卒業に向けて」 |
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私達の生きてきた時代1970〜2000年(もちろん今も生きていますが)は、いわゆる戦後の復興から高度成長の時代で、 |
私達の子供の頃は、みんな貧乏だったが、明日があった。今日お金が無くなってしまっても、明日は何とかなりそうな気がした。
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人口は増えるのが当たり前。物価も上がるのが当たり前。給料も上がり方の差はあっても、会社に行きさえすれば
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何とか上がっていった。どんな計画を立てるにしても全て右上がり。周りが上がるのだから上がらないはずはない。 |
上がらないのは自分の努力が足りないからだ!と豪語してきた。努力すればしただけの価値があったし、報われることが |
ある意味保障されていた。世の中の成功の方程式が全てそこにあった。 |
数年前トヨタが超円高とアメリカで極端なバッシングに会い、数兆円という経常黒字が一気に赤字に転落した事があった。
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あのトヨタでもと思ったが、最近ではパナソニック・ソニー・シャープなど羨望の目で見られていた企業が |
テレビ事業の失敗(テレビの産業構造の変化)で一気に赤字転落。まさに「一寸先は闇」の時代になってきた。 |
公務員にしても親方日の丸ではなくなってきたし、いったいこの国はどこへ行くのだろうかと不安になる。 |
崎が読めない時代にどう進路を決定していくか? |
今までの成功事例や方程式では問題の解決にならない。今までは先を読んでその方向に導けば成功する確率がかなり高かった。 |
今は先の読み方を変化させていかないといけない。それは「情報」というツールだ。まずどんな変化が自分たちの業界に |
企業に影響を及ぼすのかという「ファクター」を定める。定めたら定点観測をする。すなわち定点で観測する事が変化を |
いち早く見定めるポイントになる。もう一つは変化にどう対応するか、いかに早く対応するかの「レスポンスの速さ」を |
身につけることだ。変化に気付いても対応力が無くては何もならない。 |
景気は「気」だけで変わるものなのに、明日が読めない。明日に期待が出来ない世の中。政治の世界は解散を狙って |
逆に言えば現在行っている企業活動を80%の能力で機能させることだ。要は20%の余力を持てるように足元を固めていく |
姿勢が大事だ。100%を出し切って活動していては、変化には対応できないということを知るべきだ。 |
もちろん手を抜く事ではない。企業に生きる社員・スタッフの能力の向上、生産性を上げていくt子によって「余力」は |
生まれるはず。「もうこれ以上は無理」と決めつけてはだめだ。トップは常にスタッフのスキルアップの方法を考え、 |
機会を与えてあげなくてはいけない。 |
「情報の集め方」「レスポンスの速さ」「生産性の向上」が成功のカギ。
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「情報」が大事ではなくどんな情報をどう集めるか。「レスポンス」が大事ではなく差別化できる速さが大事。 |
「生産性の数字を上げる」事が大事ではなく生産性を余力に変えることが大事なことだということを理解して欲しい。 |
私達が生きてきた時代はやみくもに情報を集め、生産性の数字を上げることが目的だった。 |
それが成功の近道だった。今は「どう活かすか」というポイントになることが成功のカギになる。 |
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