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俺の話しを聞けVol84 「この国のカタチ(教育について)」
 
 大阪の高校で体罰問題で生徒が自殺するという事件が起きた。私もどちらかというとガテン系で「おいこら」で解決してきた

 方だが、さすがに自殺まで追い込むというのは、生徒の心を理解できていなかった教師に問題はあると思う。教育の方法として

 最近言われているのが「コーチング」という手法があるが、要は山に登るのにお尻を押すか引っ張ってあげるかだが、

 押しても引いても本人がその気にならないとどうにもならない。まず本人のモチベーションときちんとした目標を立てさせてあげ、
 方法論と最低のスキルを指導してあげないと物事は進まない。「気づき」さえ作ってあげればいいのだが、手間暇がかかるので
 おそらくその時点で「ガツン」とやってしまう。二人の関係にきちんとした「愛」が存在すればお互いに良い方に解釈して

 事なきを得るはずだが、ほとんどの場合「愛のムチ」には成り得ない。今回のケースはさらに行政の長まで登場して体質改善?を

 促したもんだからお互い収まりがつかずにわけのわからない解決を作ってしまった。たまたま見たテレビで高校生の
 コメントがあったが「今回の体罰は生徒も先生も行政の長もある意味今では容認していた。今回こういう事件が起きて
 みんな同時に反省した。なのにどうして行政の長だけが正義を振りかざして、いい恰好をするのかわからない」といった内容で、
 民主党時代の文部科学大臣が新大学設立を土壇場でひっくり返そうとした問題を思い出した。
 間違えていた事は当然修正しなければならない。ただそのやり方が一方的だと人間のモチベーションが下がるのは当たり前。
 もっと問題はこういう事がその場限りの出来事で終わって欲しくないことと、指導者が方法論を失う事だ。
 戦前と戦後の体罰の統計を取ると戦前の方がはるかに少なかったようだ。統計の方法も違っている事もあると思うが、
 確実に変わっている事は、指導に対する敬意というかリスペクトが全く変わってきていることだ。どこで何が変わったのか、
 戦後教育がゆとりだったり指導者が「友達感覚」で指導を行う事で先生に対する「目」が「師」ではなくなってきている。
 子供も変わったが、両親も変わってしまった。
 話しは少し変わるが、この年度末で先生の退職金が大幅に低下するという結果、かなりの先生が早期退職を希望していると
 言うことだ。もちろん先生だって生活があるわけだから少ない報酬で頑張れとは言えないが、もう少しプライドを持てるような
 環境を作ってあけてもいいはずだ。
 「聖職」という言い方があった。先生は自分の持つ教養や知識、技術をただ教えるのではなく、「教育」教え育て、
 社会に貢献できる次世代の人間を創っていく職業だ。入口はみんなレベルもバラバラだ。もちろん巣立って行く時も
 揃っていけるはずもない。
 親も子も社会もさらに受け入れる世界も常に次世代に夢や希望を持てる環境を作ってあげなければ、
 教育現場だけがどうこうという問題ではなくなっている。
 我が社でも先日幹部候補を募集したところ、店長をやらされるのなら入社しない。フリーターの方が楽でいいですという
 応募者が大勢いる事を知らされた。もちろん我が社にも多くの問題があると思うが、私達が目指してきた感覚とは
 かなりのズレがあることも確かだ。
 
 
 
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