トップページへ
業務概要
商品紹介 パートナー情報 物流拠点 俺の話しを聞け! 企業情報
 
Home > 俺の話しを聞け! > 俺の話しを聞けVol87
 
俺の話しを聞けVol87 「お城をつくる」
 
 昨日、NPO法人「みんなでお城をつくる会」の設立総会に参加しました。現在の小田原城は昭和35年に鉄筋コンクリートで

 建てられずすでに50年が経過しておりますが、首都圏から最も近い天守閣が存在する城下町としての評価は以前から

 ありますが、天守閣自体に歴史的価値はありません。歴史をたどると1418年足利持氏家来の大森頼春が現在の場所より

 少し北側の八幡山という場所に建築し、その後北条氏綱によって現在の場所に建築されたと言われている。
 上杉謙信、武田信玄の攻撃も防ぐ城だった。四代氏政の時代に攻め寄ってくる秀吉に対して降伏を拒むため、
 防御力をさらに高めるために、小田原城総構(そうがまえ)と呼ばれる戦国時代最大の城郭を完成させたが、

 秀吉率いる20万の軍勢、一夜城で有名な秀吉の攻略に三か月の籠城の末、降伏させられた。が秀吉の大軍はこの総構を

 超える事は出来なかったといわれている。北条氏の滅亡後は大久保忠世を配置し、関西方面からの攻撃の要衝として位置付けた。
 江戸時代は徳川家の守りのかなめとして存在価値を示してきたが、江戸幕府の滅亡とともにその価値も不要となり、
 明治3年に廃城を願い出、解体される運命となった。戦後歴史的な価値が認められ、城址公園として環境整備を繰り返し、
 周辺の歴史的な施設(一夜城・常盤門・銅門・土塁等々)は出来る限り当時の復元に努めてきたが、肝心の天守閣が
 コンクリートということで、数年前から「木造化」の話しは持ち上がっていた。総費用は50億円。期間は早くても10年の
 歳月を必要とする。歴史的な建造物を建てようとすると、様々なハードルを越えなければなりません。
 昨日の設立総会でも、そもそもの「会」の名称、歴史的背景の維持、自身対策、材木の確保など、なかなか簡単には解決しない
 問題も多々あることを理解しました。
 ただ、こういった事業を進めるには、まず「人」を確保すること。伝統文化の継承はそう簡単な話ではない。
 全国の歴史的な遺産の修理、改築をされた棟梁たちも来賓で来られていたが、すでにかなりの高齢。
 彼らの技術をどう受け継いでいくか。など、いくつかのプロジェクトを組んで進んで行かないとならない。
 道楽と言ってしまえばそれで終わってしまうが、未来に残す日本の伝統の一端でも自分のわずかな力がプラスになれば
 良いと思います。
 
 
 
LS Net Co.,LTD. ALL RIGHTS RESERVED.