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俺の話しを聞けVol88 「新入社員」
 
 幸か不幸か私達の業界では新入社員で人材を採る企業は少ないのが実情です。したがって同期の社員を集めて集合教育をする

 という機会もありません。4月に入り公共機関や大手企業は新年度に入りました。マスコミがこぞって新入社員に

 「夢や将来の目標」などを聞いています。「BIGになりたい」とかよくわからない回答をする人もいれば、

 「特にない」なんて情けない回答をする人もいます。私が以前勤めていたスーパーでも新入社員に将来の夢は?と質問すると、
 「店長になりたい」とか「バイヤーになりたい」という社員もいましたが、なかなか「社長になりたい」という新入社員は
 お目にかかれませんでした。人間には色々な欲求があります。食欲・性欲など生存に関するものから、大金持ちになりたい、

 賞賛を得たい、一つの道を極めたい等々。人間は、そのような欲求に基づいて行動をしていると言えます。

 
 アメリカの心理学者・アブラハム・マズロー(abraham harold maslow)は、人間の欲求を低次から高次の順で分類し、
 5段階のピラミッド型の欲求の階層によって示しました。マズローによって階層化された欲求とは、生理的欲求・安全欲求・
 愛情欲求・尊敬欲求・自己実現欲求の5つです。
 
 1.生理的欲求
    人間が生きていくために最低限必要な、生理現象を満たすための欲求です。食物、排泄、睡眠など、個体として
    声明を維持するために必要な基本的欲求です。
 
 2.安全欲求(安定性欲求)
    誰にも脅かされることなく、安全に安心して生活をしていきたいという欲求です。雨・風をしのぐための住居を
    欲するというものから、戦争などの争いごとのない環境で過ごしたいという欲求まで含まれます。食べるものに
    不自由しなくなると、次は安心して食事や睡眠をとれる場所が欲しくなるという事です。
 
 3.愛情欲求(所属欲求・社会的欲求)
    集団に属したり、仲間から愛情を得たいという欲求です。寝食が満たされると、誰かにかまってほしくなるのですね。
 
 4.尊敬欲求(承認欲求)
    他者から、独立した個人として認められ、尊敬されたいという欲求です。今度はかまってもらうだけでなく、
    自立した個人として尊重されたくなるわけです。
 
 5.自己実現欲求
    自分自身の持っている能力・可能性を最大限に引き出し、創造的活動をしたい。目標を達成したい、自己成長
    したいという欲求です。社会的に成功を収めた人が、社会貢献活動をするのはここに入るかもしれません。
    (一部あるいは多くの人の場合、尊敬欲求として動いているでしょうが・・・)。
 
 これらの欲求は、1→5の順に高次となり、低次の欲求がある
 程度満たされないと、それよりも高次の欲求が発現しないと
 言われています。つまり、低次の欲求が満たされることによって、
 次の段階の欲求が芽生え、それを満たすために行動を起こすと
 考えられています。そして1〜4の欲求は、足りないものを
 満たすという意味で、”欠乏欲求”と呼ばれていますが、
 5はそれらとは質が異なり、”成長欲求”と呼ばれています。
 
 欲求と目標は違います。もちろん「夢」となるとまた別次元の
 話しになります。新入社員でなくとも会社で働く限り、少なか
 らず、自分の置かれている環境の改善や成長を求めるはずです。
 いち早く目標を達成するためには、生理的欲求、安全欲求を満たしていくか、自身の気持ちの中で満たしていくことが肝心です。
 お金はいくらあっても足りない人は足りません。気持の切り替え一つで愛情欲求くらいまでは時間はかかりません。
 いつまでも他力で自己の欲求ばかり期待している人は目標達成も遠のきます。
 
 目標を達成する前提として成長段階に入ること、そのためには「夢」を持つことが必要だと思います。これは私の勝手な
 持論ですが「夢」は店長になることや社長になることやお金持ちになることではないと思います。
 具体的には人それぞれですが、例えば「エベレストに登頂する」とか「宇宙旅行」だとか今は出来ないがいつか必ず
 達成してみたい。そしてそれは絶対不可能では無くて「少し頑張れば」何とかなるかもしれない。
 さらに、その話しをするとみんなが幸せになれるかもしれない。
 
 私は新入社員で会社に勤めた事がなく、いわゆるそういった教育も受けていません。常に自分と比較される対象がいなかった
 ことが、私にとって良かったことだと思っています。ただ当時おぼろげながら思っていた「自分の夢」を、
 今少しだけ実現できる可能性を見つけ始めたところです。人生のゴールはまだまだ先です。
 ゴールさせてはつまらないので、じっくりと確実に実現できるように!
 
 
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