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俺の話しを聞けVol95 「プロ」
 
 先日、日本が辛くも引き分けながらワールドカップ出場を決めた。それ自体喜ばしい事で、

 少し前はサッカーのワールドカップが何なのかさえ知らない人の方が多かった時代があった。

 私は中学時代から野球よりもサッカーを少しばかりかじっていたので、その頃から存在は知っていた。

 というのも、ワールドカップの話題というか、サッカーの話題がニュースの素材に上がらなかった為、関わっている人でさえ
 意識も無かった。私はたまたま見に行った映画館で、何本立ての一つでペレや当時の世界のサッカー選手の特集をやっていて、
 見ていても私達がやっていたサッカーというスポーツとあまりにかけ離れた技術やゲーム展開で、初めは何をやっているのか
 わからなかったくらいの記憶がある。おそらく今同じ映画を見たら、こんなものかと思うかもしれないが、

 日本にもJリーグが立ち上がり、外国人選手のスーパープレーを目の当たりに見られるようになって格段の進歩があり、

 裾野も広がって行った。今ではワールドカップは出場が目標ではなく、「勝利」が目標に変わってきて

 大変喜ばしいことだが、最後のところで勝てない弱さがある。
 「カズ」が新聞のコラムの中で、同じ裾野でもブラジルの子供たちはサッカーをやっているなら100%プロ願望があるそうです。
 みんなプロになっていい暮らしが出来る事を夢見てサッカーに取り組んで、這い上がっていくことを考えているようです。
 先日たまたま見たテレビ番組で、テニスのシャラポアのプロになるまでのストーリーを再現していましたが、
 お父さんが当時8歳のシャラポアをテニスアカデミーに入れるまで寝ずに働き、お金を貯めて何が何でもプロにするんだと
 いう話しですが、その壮絶な物語は今の日本人にはまず考えられないようなものでした。
 ゴルフの世界でも日本では、石川遼が話題になりましたが、世界で通用するには根底にあるものが違っているような気がします。
 「世界一を目指すプロ」と「お金を稼ぐプロ」の違いは明らかです。
 かといって私にそんな事を求められても何の才能も無いので、人の事は言えませんが、

 せめても『お金を稼げるプロ』くらいにはなりたいものです。

 
 
 
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