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俺の話しを聞けVol96 「8掛けの人生」
 
 先日あるセミナーで、御年69歳の誰でも知っている某元大手電機メーカーの役員だった方のお話しを聞きました。

 彼との出会いは2年前になりますが、当初は彼の行動を見ていて大手電機メーカーだから出来る事だとか、

 申し訳ないが多額の退職金があるからだくらいにしか見ていなかった。

 話す機会や飲む機会が増えてくると「彼の元気の源は何だろう?」と彼の行動に興味が湧いてきた。
 おそらく多くの方は地元の自治会長や名誉職に就いてのんびり暮らすのだろうが、彼を見ているとやりたい事の為に
 あらゆる人脈を使い、地域のコミュニティーを活用し実現を目指している。
 私もいくつかお手伝いしているうちに、いつの間にか引きずりこまれてしまった。

 来年還暦を迎えるにあたってどうやって人生を収束していこうか何て考えていた矢先だったので、疑問はより深まっていた。

 セミナーの中でいくつかのヒントを聞いたが、私の中で彼の行動力を見極めるのに重要なヒントは

 「8掛けの人生」という言葉だった。
 要は70歳を8掛けで考えれば56歳だ。まだまだ頑張らなければならない歳だという事だ。
 60歳で見れば48歳。先を考えるような歳ではないという事だ。
 世の中が高齢化していく時代、自分の人生をどう考えるかで生き方が変わってくる。
 年齢のモノサシを過去のモノサシと変えていかないと自分は前時代の人間になってしまう。
 確かに体力は落ちて行く。疲れ方も変わってくる。だから今まで以上の「気力」を持たないと8掛けの人生は送れない。
 高齢化が進み数十年後には7掛けの人生を考えなければならない時代も来るだろう。
 自分が若いか年寄りなのかは自分が決める事ではない。自分の行動力を周りが判断していくのだ。
 自分の体が弱いとうつむいていれば周りもそう判断する。
 自分は元気だと前を向いて歩いていれば自然に周りもついてくる。
 今晩も彼の酒席に誘われている。また何か新しい課題を私に与えてくれるかもしれない。
 
 
 
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