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俺の話しを聞けVol110 「正月」
 
 毎年同じ行動をとっていたが今年は故あって全く違った動きをしている。

 結婚して一度も行ったことが無かった初日の出を見に嫁が行くと言い出した。我が家から1Km位の鑑賞スポットだが、

 車が止められるので年々人が増えて止めるのに一苦労だが、それにしても日本の良き文化が継続していくのはいい事だ。

 その初日の出もいつになく水平線から登場するという素晴らしい夜明け・年明けになりました。
 思わず手を合わせ日本の将来、会社の繁栄、そして家族の健康を祈りました。
 思い起こせば一昨年の暮れに政権が自民党に戻り、アベノミクス効果により景気がかなり上向いているようです。
 ようですと書いたのはまだまだ一部の出来事で実際庶民のところに恩恵がくるのはまだまだ先の事。

 さらに増税が来るとそこでまた失速する事は目に見えています。それでなくとも目まぐるしく回る世の中について行くのが

 やっとな所に特に我々の業界は、法律の改正、人手不足、燃料の高騰、輪をかけて、取引先からの値下げ要求。

 四重苦・五重苦の中での経営を強いられています。
 正月から愚痴を言っている場合でもありませんが、なかなかいい情報が周りに現れません。
 「異なる結果を求めて同じことを繰り返すことを愚行という」
 常々繰り返し言っている言葉です。こういう時代は「ひたすら待つ」という戦略もあるかもしれませんが、
 何かを変えていかなければ「後退」しかないような気がします。ただしやみくもに動けばいいというものでもありません。
 「結果」をイメージし、情報を集め、いくつもの選択肢を持ち、最後はトップの決断力で総力を挙げて実行する。
 ダメでもともとなんてことでは話しになりません。「絶対に勝つ」戦略・戦術を立てる事。
 そして最後の最後に「祈る」
 人間は弱い生き物です。年末に読んだ週刊誌に超一流の上場会社の社屋の一部にかなりの企業が神棚や鳥居や神様を
 お祭りしていました。誰も彼らが神頼みでここまでやってきたとは思っていません。
 信じる者は自分や社員です。しかしその向こうにある「領域」を信仰することが人間的であり、よりどころのような気がします。
 違う言い方をすれば小口と小口をぴたりとつけるよりも「のりしろ」があった方が安心感が出る。
 私は特定の信仰もないが、しいて言えば自然のありがたみはいつも感じています。
 毎年元旦に海岸に出て「初日の出に手を合わせる」今年の正月の行動は変わっているがこれだけは変えなかった。
 ただ横に妻がいた事は変わっていたが。
 
 
 
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