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俺の話しを聞けVol113 「動機」
 
 私はサスペンスドラマが好きでいくつかの番組を録画しているので、ドラマをまとめてみると日に何十人も死者を見てしまう。

 ドラマの中では、犯罪者はたいてい1時間か2時間で逮捕され中には後味の悪い犯人もいるが、ほとんど反省の色を見せて、

 こいつは二度と犯罪を犯さないだろうと思える終わり方をする。そうなると日本も捨てたものではないなと一安心して

 眠りに着ける。ところが最近のニュースを見ていると、親が子供を殺害したり、逆のケースがあったり、

 それこそ「誰でも良かった」とか言う人間として許されない犯罪が横行している。

 どんなドラマでも犯人逮捕には「動機」があってコトの良し悪しはともかく、これだけの事があったら殺人もやむを得ないかと
 思う事もあるが、実際の事件は「動機」が良く分からない。

 そもそも動機とは、人が心を決めたり、行動を起こしたりする直接の原因、または目的。行動・意欲を規定する根拠となるもの。

 倫理学で、対象または目的の観念に導かれた衝動や欲望。心理学で、行動を引き起こす意識的・無意識的原因。となっています。

 少なくとも聖人としての理性を備えた人間の行動として意味もなく殺害するなどというのは考えられない行為です。
 野生の動物でも自信が生きて行く必要最低限の獲物は捕らえるにしても、満腹時にはそれこそ小さな虫でも殺しません。
 どうしてそういう行動をとるのか私達普通の人間が考えても結論には至らないと思いますが、日本は安全で暮らしやすい、
 人情と思いやりのある素晴らしい国と思っていたのはいつのころまでだったのでしょか?
 私の義兄の故郷が石川県の能登島にあります。数十年前に私が訪ねて行った時は島に橋が無く、島野家々のカギは必要なく、
 島内で万が一犯罪が起きても港に行けば全て解決してくれるという事でした。
 ただ、最近になって島に橋が架かった途端、島の犯罪が増え住民は家にカギを掛けるようになったそうです。
 昔の日本は、この島に限らずみんなそうして暮らしていました。考えてみれば私の住まいも50年前は玄関のカギなど無く、
 お隣の家や近所の家もお互い助け合って暮らしていました。
 いつから日本はそういう生活ができなくなってきたのでしょうか?
 人間の行動範囲が広がり、情報が広がってきたからでしょうか?
 島の橋は便利をもたらした代わりに結果的に特有のコミュニティーを奪って行ってしまったのでしょうか?
 人と人とが信じられる社会。安心して暮らせる町。
 人は本来悪い事はしない。皆いい人なんだと考える。だからカギもかけなければ余計な防御はしない。
 人は元来悪の心を持っている。それを時には理性であったり、ハード的にカギを掛けたり機械的に防御をする事で抑制する。
 性善説から性悪説に変化してきている。
 否が応でも日本はますます国際化が進む。生活習慣や文化の違う人たちと関わっていかなければならない。
 性善説だけでは成り立たたない社会にもっともっとなっていくと思う。
 仮に性悪説を取るにしても、心のこもった社会システムが作り上げられる事を望む。
 個人的にはずっと性善説でいたいが。
 
 
 
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