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俺の話しを聞けVol119 「売っちゃった」
 
 ベトナム・カンボジアのツアーに出掛けてきました。メインはアンコールワットの遺跡群の見学で、

 食事とかも苦労しそうだったので、ほとんど自由時間の無いコミコミのセットツアー、ハプニングは期待していなかった。

 カンボジアのガイドは男性。真面目そうな人。ベトナムからは夜の便だったので、シュリムアップに到着して

 すぐに食事してホテルにチェックインだったのでほとんど事務的な会話で終わった。旅はガイドで変わるというが、

 第一印象は必要なことをコツコツ伝える感じだった。

 翌朝はアンコールワット周辺の遺跡の見学。歴史的な案内が終わった後でツアーメンバーを集めると、
 突然、「アンコールワットはどこの国のものかわかりますか?」とわかりきった質問を始めた。

 「カンボジアに決まってるでしょ!」「外国に売っちゃったよ!」とガイド。

 いったいどういう事・・・?数年前にカンボジアの首相が売ってしまったとの事。

 その証拠にアンコールワット遺跡群の入場バスを見ると、バスの左下に民間会社の社名が。
 おそらく年間数十億円のパスの収入は外国に行ってしまうという事らしい。さらに水道局などのインフラ施設も、

 日本のODAで作られたものも売られている。購入先はこのところ騒がしい中国・韓国・バンコク・フランスなどだと

 聞いているが、一体どうしたいのか全く理解に苦しむ。
 カンボジアの遺跡群の入り口付近ではほとんどの場所も幼稚園から小学生くらいの子供がポストカードを手にし、
 偽物シルクを1枚10ドルから始まって、最後は1ドルになるまでやり取りを繰り返して売りに来る。
 あるところでは花弁をもって渡しながら物乞いに来る。今回のツアーで一番悲しかったのは、生後1週間くらいの赤ちゃんを
 小学生くらいの子供が抱えてお金をせがむ姿だった。
 カンボジアでは政治を司る一部の人間集団がことごとく甘い汁を吸って、それ以外の人間に関してはほとんどと言って
 いいくらいお金が回らない。
 ツアーの客からこんな質問があった。「カンボジアの平均寿命は何歳くらいですか?」
 答えは男性65歳、女性は55歳という事でかなり若い事と、男女が日本と反対だ。理由は女性は子供を多い人は15人も
 産むそうで、それが原因になっていることも影響しているようだ。若くして亡くなるのは、病気をしても病院にかかれない。
 日本のような保険制度も無いので、病気にかかってもお金のない人は医者にかかれない。小児科だけは日本の援助や、
 寄付などで無料で診察してくれるという事だが、病院数は限られているため、熱が出て病院に駆けつけても診察待ちで
 時間切れになって病院の前で夜を明かすこともあるようだ。
 要は金持ちは十分にお金をかけて長生きをして一般人は早死にしてしまう政治という事。
 そういう政治に反対を唱える野党はテレビにも出られない。テレビ局も売っちゃったから、ガイドや反与党の人間が
 5人以上集まるとすぐに警察が来て解散させられる。言論の自由も奪われている。
 最終日にガイドの案内であるショッピングビルを指して「ここは家賃が高いビルですかなり広いし、
 でもここは私の学んだ高校の施設でした。でも・・・売っちゃった」
 世界のあちこちでは信じられないことが起きている。
 
 
 
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