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俺の話しを聞けVol132 「殺される側の論理」
 
 私が高校生の時、朝日新聞のジャーナリストの書いた『殺される側の論理』という本を読んだ。

 人類は戦争を起こし勝つ側と負ける側がいる。勝った方は自分に都合の良い論理を並べて戦利品を増やそうとする。

 負けた方の論理は全て言い訳とされてしまう。例えて言えば自動車事故を起こした時、警察を呼んでもそれぞれの主張が変わる。

 自分に都合のいい表現をして事故割合を減らす努力をするのと理屈は同じだ。

 13日午前、中国の習近平政権は、旧日本軍により「南京事件」(1937年)が起きた12月13日を

 「国家哀悼日」に制定してから初めてとなる記念行事を、中国江蘇省南京市の「南京大虐殺記念館」で行った。
 習国家主席は演説し。「南京事件」で「30万人の同胞が殺害された」と主張した。

 さらに「侵略の歴史を顧みない態度や、美化する言論に強く警戒し、断固反対しなければならない」とも述べた。

 11月に約3年ぶりに日中首脳会談が実現し、経済交流や対話などが動き出したが、来年の「抗日戦争勝利70年」に向け、

 習政権が歴史問題を巡って対日圧力を維持する姿勢を示した形だ。
 その一方で、習氏は「中日の両国民は代々にわたり友好を続けなければならない」

 「少数の軍国主義者が起こした侵略戦争によって、その民族(全体)を敵視すべきではない」とも語り、

 日中関係を重視する方針も強調した。
 日本では常に言われている話だが、当時の南京の人口は20万人しかいなかった。
 中国は当初100万人虐殺されたと報道したが、あまりにも実態と違っていたことを指摘され30万人に訂正した。
 さらに異議を唱えると、近隣の戦争犠牲者の人数を足しての数字だという表現をした。
 さらに事実をつめていくと、南京事件そのものがあったのか?という話しさえ出てくる。
 もっとも戦争によって尊い人の命が奪われたことは仮にたった一人の犠牲者でも出した事は、
 事実として受け止めなくてはいけないと思うので、人数の差を論議するのはどうかと思う。
 中国からすれば侵略されたという事実を過大評価して政治的有利な状況を作っていることは確かだ。
 当然国家としての歴史認識も『虐待を受けた』という大看板を盾に国家の威信を集中させる。
 事実を歪曲させても国民を誘導させる。事の良し悪しは別として。
 ただ残念なのは日本人がこういった事像に対してあまりにも無関心すぎるという事だ。
 全ての人とは言わないが、学校教育も年代を暗誦させることに集中して内容の審議については語らない。

 ともすると戦争につながるのかのような、おかしな理屈がまかり通る。

 何故戦争が起きたのか、起きてしまったのか、どうして侵略と呼ばれる行為に至ったのか?
 どこで日本は間違ってしまったのか?事実はどうだったのか?
 もっともっと知るべきだ。知らなければならないと思う。
 その上で中国の発言をどう思うのか。自分の物差しで診られる力を持って欲しい。
 そして日本人として生まれた誇りを持って欲しい。
 自信を持って自国を評価して欲しい。
 
 
 
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