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俺の話しを聞けVol136 「イスラム国」
 
 アメリカで理由はともかくとしてイスラム教の学生が射殺されたというニュースが流れた。

 日本人の後藤さんが拉致殺害された事件が流れたのがトルコ旅行に行っている時だったので、

 日本に帰ってくるとほとんどの方に「大丈夫だった?」と心配された。

 トルコはイスラム教の国で全国いたるところに「モスク」があり敬虔な信者たちがお祈りをささげていた。

 彼らは戒律を守り祈りをささげている。そもそもイスラム教というのはユダヤ教やキリスト教と同じ

 「アブラハムの宗教」と言われる三つの宗教の一つで唯一なる神(ムスリム)と神から預言者(ムハンマド)達に
 下された教えを信じる啓示を基本とした宗教です。イスラム教の戒律には六信五行という教えがあって、

 教徒が信ずべき六つの信条と、実行すべき五つの義務があります。

 六信 アッラー・天使・啓典(コーラン)・預言者・来世・予定

 五行 信仰告白(シャハーダ)・礼拝(サラート)・喜捨(ザカート)・断食(サウム)・巡礼(ハッジ)
 六信の基本は「正しく仕えるということは、あなた方の顔を東や西に向けることではない。アッラーと最後(審判)の日、

 天使たち、諸啓を謹慎、孤児、貧者、旅路にある者や物乞いや奴隷の解放のために費やし、礼拝の務めを守り、定めの喜捨を行い、

 約束した時はその約束を果たし、また困苦と逆境と非常時に際しては、よく耐え忍ぶ者。
 これこそ真実な者であり、またこれらこそ主を畏れる者である。」(聖クルアーンより)
 五行というのは「思う・祈る」だけでなく行動しましょう!という教えで、
 まず信仰を「アッラーの他に神はなし、ムハンマドはアッラーの使徒である」と心を込めて宣言することから始まります。
 そして1日5回の礼拝。原則男性は「モスク」に行ってメッカの方向を向いてお祈り。女性は都合の良い場所でお祈りします。
 お祈りの時間になるとそれぞれのモスクから日本の防災放送のような感じで祈りの言葉が放送されます。
 この時間に礼拝が出来なくても気持ちさえあれば1日1度でも神様は許してくれるとの事でした。ちなみに泊まったホテルでは
 テーブルの引き出しを開けるとメッカの方向を示すシールが貼ってありました。3つ目がサウムと呼ばれる断食月である/span>

 ラマダーン月は日の出から日没まで食べ物や飲み物、夫婦間の性交渉を控えるだけでなく、悪い行いや欲望を避けようとするようです。

 ラマダーンの断食は愛、誠実さ、献身さを教えるもので裕福な人が飢えで苦しんで人々の苦難を理解するためにやっています。
 それからザカート(財産の浄化、喜捨)です。これは経済的に余裕のある人が所得や資産の2.5%を支払うという事です。
 聞いてみるとモスクの運営は原則国の管理になっていて特別の事が無いと寄付は求められないとの事でした。
 最後に聖地メッカへの巡礼イスラム教徒にとっては義務というよりメッカに行ける事が夢のようなことです。
 (話は変わりますがメッカの塗装工事の塗料は全て日本の関西ペイントのペンキが使用されたとの事です)
 イスラム教について長々と書きましたがご理解いただけたでしょうか?
 そもそも預言者ムハンマドは社会に対して女性の平等の権利を訴えたり孤児の保護を行ったり環境に対しても
 多くの貢献をしてきたようです。平和こそがイスラム教の教えで、今回のような残虐な殺戮をする宗教では
 ないはずです。ただ一つ危惧するのは「神」が唯一絶対でその神様を侵略するものは何人も「敵」になってしまうという
 狂信的な信者のためにゆがんだ考え方が生まれている事。信仰が深まれば深まるほど他の人が社会全て自分の信仰を阻害する「悪」に
 すり替わってしまうことかもしれない。今回の件で純粋にイスラム教を信仰している国の代表がイスラム国は我々とは違うという
 コメントを発している彼らは宗教を盾に恐怖政治を行っているとしか考えられない。
 
 
 
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