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俺の話しを聞けVol145　「コンプライアンス」

　独フォルクスワーゲン（ＶＷ）の経営が、米国での排ガス試験の不正問題で大きく揺さぶられている。

　米当局は最大で約２兆円の制裁金を科すことを検討している模様。対象車両は世界で１１００万台に上る可能性があり、

　ＶＷによると、ＶＷグループのディーゼルエンジン「ＥＡ１８９」を搭載した車両で、排ガスの試験の結果と実際の走行時の

　排ガス量のデータが異なるという。このエンジンの搭載した車両は全世界で１１００万台が販売されている。

　僕たちが若いころ「ビートル」という名称で憧れたブランドで、その後「ワーゲンゴルフ」という車種が時代を席巻した。

　なんで？というのが正直な感想だが、日本でも東芝というビック企業が粉飾決算で数値をごまかし、

　東洋ゴムが耐震ゴムの数値をごまかして大変な事になっている。

　マクドナルドは外注先の中国の工場で不衛生極まりない生産過程の映像が流れ、食品に関するあまりにもずさんな

　管理が中国だけでなく日本でも発生している。

　不可抗力や人為的に行われたものもあるようだが、このご時世にまだこんな事やってんの？という問題がありすぎる。

　こういう時「性善説」「性悪説」の話しが合うかどうかわからないが、「人間はそもそも悪い事をしてしまう動物だ」

　だからそれを科学的に物理的に出来ないような仕組みを作ることが必要だ！

　防犯カメラだったり、重要な部分には人間が関われないようにするといった技術的な対策だ。

　もう片方で従業員を手厚く管理し悪い事をする必要をなくすという手法も考えられる。

　徹底的に従業員と関わり家族まで巻き込んで精神的にできなくしてしまう。

　いずれにしても経営者が「お客様のため」「社会のために」という大前提の心構えがあれば

　手法はどうでも良いが、そもそも経営者が「法の目をかいくぐる手法」や消費者を裏切る考え方を

　持ってしまったら、どんな方法も意味のないものになる。

　その会社が真に「お客様本位」の姿勢を貫いていればおそらく起きない事故（事件）だと思う。

　こういう事故が起こるたびに不必要だと思われる規制が造られ、無駄な管理体制を要求される。

　そういう心配のない時代は今後来るのかわからない。

　せめて自分だけは、ごまかさない人生を送りたい。