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俺の話しを聞けVol148 「オリンピックが終わり」
 
 スタート前は治安の問題や準備不足で開催そのものが危ぶまれていたリオオリンピックもふたを開けてみれば

 連日熱戦と日本のメダルラッシュで盛り上がってしまいました。テレビのスポーツニュースはもちろんのこと、

 ワイドショーでも連日取り上げられるので否が応でもオリンピックの話しになってしまいます。

 その事自体はとてもいいことだし、両手をあげて賛成します。

 メダルにこだわるわけではありませんが、別の世界大会では日本人初めての入賞とか金メダルを獲っても

 ああ、そうなんだくらいの扱いになってしまいますが、やはりオリンピックは別物なんだとつくづく感じます。
 ここまでなる間には選手の育成・強化をどうしていくのかが大きな課題になります。

 女子のシンクロナイズでは監督が変わって大きく前進したし、柔道に関しても全種目メダルという快挙を果たしました。

 個人の努力もさることながら指導者の力量も大きく貢献しました。

 柔道の井上監督は監督就任以来それまでの伝統的な柔道のトレーニングを見直し、まず礼に始まり礼に終わる
 日本古来のやり方を基本にしつつ、ボディービル日本一の選手をトレーナーとして筋トレ重視して身体作りから変えさせ、

 さらに異種(サンボ)の競技から多くを学ばせるなど、大きな変革をしてきたようです。

 「異なる結果を求めて同じことを繰り返すことを愚行という」
 そのほかの種目でもトレーニングセンターにリオと同じ環境を設定して練習に臨ませるなど、様々な工夫が今回に生きてきたし
 成果を上げる結果となったと同時に2020年の東京に向けて大きな前進を図れたと思う。
 これは大きくはスポーツ省の確実な努力が大きく貢献している。日本はどこに向かうにも政治の力は大きく影響する。
 そんな最中、石巻の仮設団地の「夏祭り」に応援に行ってきました。
 小田原から音楽仲間15名、郡山や周辺の団体も多く参加していただき、炊き出しやカラオケ大会で1日を過ごしました。
 小田原からは車で片道500km以上の道のりなので約7時間。もちろん帰りも同じ行程なので1000kmの弾丸ツアーになる。
 みんな眠い目をこすり、被災者の為に何かできないかと必死になってお手伝いや音楽のパフォーマンスをしてくれました。
 現地の自治会長さんも大変喜んでもらいましたが、僕たちの行った仮設も現在は60%くらいの入居率。すでに出来た新しい団地に
 抽選で当たって移り住んだ方もいますが、いまだ行先の無い方々もたくさん残っています。良い悪いはともかく3年かかって出来た
 コミュニティーも新しい団地では活かされず結果的に孤独死してしまう人もいるようです。一度起きた災害は結局彼らが死ぬまで
 引きずっていかなくてはならないのが現実です。さらに福島では放射能の影響でバイク通行禁止地区があったり、
 あちこちに線量計が置かれ恐怖は消えません。そんなところへ帰れない方も20万人以上いるのが現状で、
 彼らは徐々にというか急速に忘れられていく事を極端に憂いています。
 僕たちの活動もお金がかかることもあり限界はあります。彼らに「次はいつ来れるの?」と聞かれて返事が出来ない自分にも
 もどかしさも感じます。
 3年前にもご一緒した現地のボランティアの代表が「オリンピックもいいけどその1割の予算でも回してくれたらなぁ」と
 言われた言葉が痛いです。
 
 
 
 
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